metaPhorestのメンバーとして県北芸術祭に参加しています

2016.09.16

metaPhorestのメンバーとして県北芸術祭に参加しています。







岩崎さん渾身のプロジェクトにここ半年ほど関わっておりまして、今週末から始まる県北芸術祭でついにお披露目です。


人工細胞と微生物の慰霊碑をつくる、と聞くとどこか色モノ感が出てしまいますが、動物だけでなくモノにまで慰霊碑を作ってしまう日本独自の文化を通して、「生命とは何なのか」を考えるきっかけを提供する大変稀有なプロジェクトです。生命に関わる表現や研究をしている人にとっては、一度見る価値があるものになっているのではないでしょうか。


また地元の人と協力してできた慰霊碑ゆえ、今後100年単位で残されていくものとなる予定なのですが、そういう長い年月残すものに関わることなど然う然うないので、大変、大変貴重な経験ができました…


とにかく遠ーい場所にあるので、実物を見るのは難しいかもしれませんが、こういう不可思議なものが今のタイミングで作られたことに想いを馳せるだけでも十分面白いと思います。県北会期後もずっと残ってますので、何十年後でも気が向いたときに来て頂けるとうれしいです。


ちなみに県北芸術祭中、会場では第一線で活躍されている人工細胞の研究者の方や地元の発酵業者方へのインタビュー映像、提供してもらった人工細胞や発酵食品などなどが展示されています。それぞれの人工細胞や微生物への生命観を見ることができる、興味深い内容となっております。こちらは会期中のみですので、是非。



https://www.facebook.com/iimio/posts/10207355205059028?pnref=story



=====

茨城県北芸術祭KENPOKU ART 2016(9/17-11/20)に,metaPhorestの4人のコアメンバー+多摩美の3名の学生さんたちとのチームで“aPrayer: まだ見ぬ つくられしものたちの慰霊” (2016)というプロジェクトを展示させていただきます。



【以下展示のご案内です・長文】

茨城県北域は,納豆・醤油・酒造など,発酵・醸造産業が盛んな土地です。微生物は,日常的に接しているはずの生物ですが,普段それと意識されにくい存在です。生物としては単純なものとされていますが,人類は微生物一匹さえ作ることができていません。そこで,物質を組み合わせたりして,人工細胞を作りながら生命を理解していこうとする研究がいま盛んに行われています。



では,普段意識されにくい微生物たちや人工細胞たちは,私たちにとってどのような「いのち」なのでしょうか。このプロジェクトは,「人工細胞や微生物の慰霊」という補助線を引いて,慰霊の空間や慰霊碑を実際に建立しました。



タイトルのaPrayer(エープレイヤー)は,artificial(人工的な),alternative(ありうる別の)あるいはaesthetic(美学的な)prayer(祈り、慰霊)に由来する造語です。



展示は二カ所に分かれ,三つの要素から構成されています。



旧自然休養村管理センター

a. 人工細胞・微生物の慰霊空間:

茶室に人工細胞と微生物の慰霊空間が設けられ、ガラス壺に人工細胞や微生物にまつわる品々が収められています。関連する資料や映像を閲覧しながら,思いを馳せてみてください。ガラス壺は,芸術祭終了後,石碑の下に収められる予定です。



b. 人工細胞・人工生命や発酵・醸造業に関わる方々のインタビュー映像:

人工細胞や微生物について,14人の第一線の研究者たちと9人の地元の発酵食品業者の方々に色々うかがいました。「どんな時に命を感じるか」「人工細胞にとって死とは?」「微生物や人工細胞・人工生命は慰霊するに値するのだろうか?」そんな疑問を彼らがどのように受け止め,どんな言葉を紡いだのか,大きな和室でくつろぎながらご覧ください。



金波寒月・折橋コミュニティステーション:

人工細胞・人工生命と微生物の慰霊碑(石碑):

人工細胞や微生物の「いのち」を改めて捉えなおすためのよすがとして,「人工細胞・人工生命之塚」と「微生物之塚」を製作し,地元の多くの方々の御協力を得て,常陸太田市内の里美地区に恒久的に設置させていただくことになりました。石材には,県北特産の貴重な町屋石(斑石)を使わせていただきました。この石材に特徴的な,石の模様の面白さも是非ご覧ください。金波寒月蔵は築300年と言われる,50年前に閉じた酒蔵を改装した素晴らしい空間です。催し物がある時は,旧酒蔵内の見学もできます



◆茨城県北芸術祭KENPOKU ART 2016

会期:2016年9月17日(土) ~11月20日(日)

(会期中の9月22日(祝・木)15時~17時に石碑設置記念イベントを開催)



場所:

旧常陸太田市自然休養村管理センター(慰霊空間+映像作品)

茨城県常陸太田市増井町1794


https://kenpoku-art.jp/venues/27/


開館時間9:30-17:00  ※入場は16:30まで(無休)

入館料一般:700円,学生・高齢者:500円

(地図などの詳細は,県北芸術祭のHPやガイドブックをご参照ください)



金波寒月・折橋コミュニティステーション(石碑)

茨城県常陸太田市折橋町799


https://www.facebook.com/kinpakangetsu/


常時開門しており,石碑見学できます(無料)

※なお,石碑の設置イベントは9/22(木・祝)の15-17時に現地で行われます。ご都合のつく方はこちらも是非ご参加ください。



岩崎秀雄、齋藤帆奈、飯沢未央、切江志龍(metaPhorest)

映像制作協力:井原陸雄、渡邊裕人、松岡大起(多摩美術大学)



齋藤 帆奈 (Hanna Saito) Mio I-zawa Shiryu Kirie 井原 陸雄 (Rikuo Ihara) 渡邊 裕人 (Hiroto Watanabe) Daiki Matsuoka Kenpoku Art 2016 茨城県北芸術祭 metaPhorest “金波寒月”酒蔵リノベーションと地域コミュニティ・ステーションづくり 常陸発酵食品ネットワーク